高っけー!!! 戻る

値段の高さで群を抜くのは、なんといっても、大阪の「真山(しんざん)」というメーカーの製品だ。数年前、新宿のデパート(三越だったか高島屋だったか忘れた)で尺八と琴の展示即売会みたいなのがあった。そこでは、真山製の尺八が数十本(もっと多かったかな)。最も高いのが、500万円。実は、これ、最初に見たときは50万だと思った。0が多いので、すぐにはわからなかった。この尺八のまわりには、あるわあるわ、200万、300万、400万。
最も安いのは15万円だった。もっと安いのもあったかもしれないが、とにかく、15万は500万の消費税分!。500万も15万も両方とも吹いてみたが、鳴りは、まあ同じようなものだった。
性能が同じようなものなのに、なぜこんなに値段に差があるのか?
それは外見である。
性能ではなくミテクレで値段をつけているわけだ。

材料の真竹にイイもの(どういう訳か、値段が高くなるにつれて模様が多くなり、黒っぽくなってゆく)を使い、歌口に象牙を使い、中継ぎの装飾に金無垢の帯を巻き付け、なんてやっているうちに数100万である。
ところで、性能ではなくミテクレで値段をつけているということは、真山氏も邦楽ジャーナル紙上で言っている。

邦楽器業界の人から、「真山製の尺八を1000万で買った人に会った」、という話を聞いたが、これは未確認。