登山流篳篥尺八ホームページ

尺八を吹けるあなたは、一日でなんちゃって東儀秀樹になれる!!!


トロンボーンのようなスライド尺八のピストン部分に響膜を付けた篳篥尺八が登山流から誕生しました。 尺八を吹ける人ならば誰でも、篳篥に近い響きを得ることができます。 篳篥風のポルタメントはピストンによって自在に真似をできます。


内管と外管(ピストン)


ピストンを差し込んだ演奏時の構造



構造
管尻がピストンによってふさがれているで閉管、歌口側が開管という構造です。篳篥の歌口側が閉管で、管尻が開管とちょうど逆の構造です。両端が開管の中国の笛子や村岡実、ネプチューン海山が使っているような響孔付きの通常尺八とは異なります。従来の歌口と5孔の間にある開管の響膜と違い、閉管の端に響膜があるので、より大きく独特の音色で響きます。

作成法
塩ビ管尺八を作ったことがある方ならば簡単です。
塩ビ管(水道管)尺八の歌口部分を作ることができるならば、簡単に作れます。ピストン部分により細いエンビ管を用いるのがミソです。(内管は塩ビでなくとも断面に膜を貼れる程度の肉厚のあるパイプならば構いません) 外管と内管(ピストン)の2つのパイプの隙間をふさぐ方法は、いろいろと考えられます。

響膜として使うビニールテープを巻き付ける方法。
100円ショップで売っている傷防止のウレタン質の片側に両面テープの付いている滑り止めを使う方法
エンカ筒の歌口枕でOh!zanさんの使っている1mm厚のコルク板を使う方法
などを試しましたが、どれも使えますがベストではありません。塩ビ管の規格は、外径しか精密に決められておらず、内径にはある程度ばらつきがあるので、真円ではないという問題点もあります。

響膜もいろいろと考えられます。
最も簡単なのは、薄手のガムテープと同じサイズで売っている透明ビニールテープです。(いわゆるビニールテープではなく、透湿性のないセロハンテープのような材質のものです)

これを内管のピストンとなる側に張り付け、ハサミでまわりを適当に丸く切れば響膜の完成です。たるみがないように普通に張れば問題ありません。テープのメーカーによって微妙に音色が異なります。笛子の竹膜は試していませんが、もっと良いかもしれません。



演奏法と特色 尺八と同様に鳴らせます。片手で外管を持ち、もう一方の手でピストンを伸ばしたり縮めたりして音程を変えます。閉管楽器なので尺八の半分の長さで、尺八と同じ音程を出せますのでコンパクトな楽器です。ピストンの響膜の張っていない、手で操作する内管の端は開いています。ここを人差し指でふさいだり、開いたりすることによってビブラートをかけられます。もちろん首振りによるビブラート、息によるビブラートもできるので、3つのビブラートを同時併用することができます。この時、パイプの端を完全に指でふさがずに、開け閉めすることによってビブラートに強弱を付けることもできます。
材質や構造によって若干異なりますが、管長14〜5cmのあたりに響かない場所があります。これは、響膜の振動モードが不連続に変わる部分にあたるのが原因と考えられます。音階が途中で途切れてしまい演奏上はなはだ不都合です。この問題には、ピストンの端を指でふさぐことで対処できます。指でふさいだ状態では、響きの不連続点はさらに音程の高い点にありますので、内管の開閉を適当に用いることによって連続的な音階による演奏が可能になります。 より大きい音をだすためには、歌口側の開口端を開けると効果があります。横にカリぎみにして開くといいようです。


これで尺八を吹けるあなたは、ただちになんちゃって東儀秀樹になれる!!!
越天楽も吹ける。???

普通のトロンボーン尺八は昔から作られています。
尺八の歌口と五孔の間に響孔を付けたものは、ネプチューン海山によって竹竹のアルバムでも使われています。
村岡実さんは、哀愁のある音色を得るために使うことがあるそうです。


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